はじめに

「自宅に光回線を引くのは面倒だけど、安定したWi-Fi環境が欲しい」そんな方に注目されているのが、WiMAXのホームルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」に楽天モバイルのSIMを挿して使う方法です。

月額3,278円(税込)でデータ無制限という楽天モバイルの魅力と、高性能ホームルーターL13を組み合わせることで、工事不要で即日使える自宅Wi-Fi環境を構築できます。

この記事でわかること
  • L13と楽天モバイルの組み合わせが選ばれる理由
  • 必要なものと事前準備のチェックリスト
  • 詳細なAPN設定手順(画像付き解説レベルの詳しさ)
  • 実際の通信速度と使用感
  • 他のホームルーターとの比較
  • トラブル発生時の対処法
  • よくある質問と回答

Speed Wi-Fi HOME 5G L13とは

Speed Wi-Fi HOME 5G L13は、ZTE製のホームルーターで、UQ WiMAXやauから発売されています。5G対応で高速通信が可能な最新機種です。

L13の主要スペック

項目仕様
メーカーZTE
最大通信速度(下り)4.2Gbps
最大通信速度(上り)286Mbps
対応通信規格5G / 4G LTE / WiMAX 2+
同時接続台数32台(Wi-Fi)+ 2台(有線LAN)
Wi-Fi規格Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)
有線LANポート2ポート(2.5GBASE-T対応)
サイズ約W100×H207×D100mm
重量約635g

L13の対応バンド(重要)

楽天モバイルで使用するには、対応バンドの確認が最重要です。

4G LTE対応バンド:

  • Band 1(2.1GHz)
  • Band 3(1.7GHz)← 楽天モバイル主要バンド
  • Band 18/26(800MHz)← au回線パートナーエリア
  • Band 28(700MHz)
  • Band 41(2.5GHz)
  • Band 42(3.5GHz)

5G対応バンド:

  • n77(3.7GHz)← 楽天モバイル5G
  • n78(3.5GHz)
  • n257(28GHz)
楽天モバイル対応バンド完全カバー

L13は楽天モバイルの主要バンド(Band 3、Band 18/26、n77)をすべてサポートしています。楽天モバイルでの使用に最適なホームルーターと言えます。

なぜL13×楽天モバイルの組み合わせが人気なのか

メリット

1. 圧倒的なコストパフォーマンス

項目楽天モバイル+L13光回線WiMAX正規契約
月額料金3,278円4,500〜6,000円4,268〜5,500円
初期費用0〜3,300円工事費16,500〜44,000円3,300円
データ容量無制限無制限無制限
契約期間縛りなし2〜3年2〜3年

2. 工事不要で即日利用可能

光回線は申し込みから開通まで2週間〜1ヶ月かかりますが、L13と楽天モバイルSIMがあれば、届いたその日からインターネットが使えます。

3. 引っ越し時も手続き簡単

光回線のように移転手続きや再工事の必要がありません。引っ越し先でコンセントに挿すだけで、すぐに使えます。

4. 楽天エリア外でもau回線で接続可能

楽天モバイルはパートナー回線(au回線)も利用できるため、楽天エリア外でも通信が途切れにくいです。

デメリット・注意点

事前に確認すべきこと
  • 楽天回線のエリア確認は必須(5Gエリアだとベスト)
  • 建物の構造(鉄筋コンクリートなど)で電波が弱まる可能性
  • FPSなど低遅延が求められるゲームには不向き
  • 複数人での同時利用時は速度低下の可能性

1. 通信の安定性は光回線に劣る

モバイル回線のため、時間帯や天候、周囲の利用状況によって速度が変動します。常に安定した高速通信が必要な場合は光回線がおすすめです。

2. 遅延(Ping値)が大きい

光回線のPing値が1〜10ms程度なのに対し、モバイル回線は30〜60ms程度。オンラインゲーム(特にFPS/格闘ゲーム)や株取引など、リアルタイム性が重要な用途には不向きです。

3. 楽天モバイルの動作保証外

L13での使用は楽天モバイルの公式サポート対象外です。設定や不具合は自己責任となります。

必要なものチェックリスト

L13で楽天モバイルを使うために必要なものを確認しましょう。

必須アイテム

  • Speed Wi-Fi HOME 5G L13本体
  • 楽天モバイルSIMカード(nanoSIMサイズ)
  • 電源ケーブル(L13に付属)
  • スマートフォンまたはPC(初期設定用)

L13の入手方法

入手先価格相場メリット注意点
フリマアプリ(メルカリ等)8,000〜15,000円最安動作確認・白ロム確認必須
中古ショップ(イオシス等)10,000〜18,000円保証付き在庫状況に注意
Amazon15,000〜25,000円手軽価格変動あり
UQ WiMAX新規契約実質0円〜新品確実契約縛りあり
中古購入時の重要注意点

中古でL13を購入する際は、必ず**「白ロム」**であることを確認してください。

白ロム:前の契約が解除され、SIMロックがない状態 赤ロム:前の利用者が料金未払いで、通信制限がかかっている状態

赤ロムは通信できないため、絶対に購入しないでください。フリマアプリでは「IMEI」を確認し、キャリアの「ネットワーク利用制限確認」で○(丸)であることを確認しましょう。

楽天モバイルSIMの申し込み

  1. 楽天モバイル公式サイトにアクセス
  2. 「新規/乗り換え(MNP)お申し込み」を選択
  3. プランは「Rakuten最強プラン」を選択
  4. SIMタイプは「SIMカード(nanoSIM)」を選択
    • eSIMはL13では使用不可
  5. 本人確認書類をアップロード
  6. 支払い方法を設定
  7. 申し込み完了
SIMカードの到着まで

申し込みから2〜3日程度でSIMカードが届きます。届いたら開通手続き(MNPの場合は回線切り替え)を行ってからL13に挿入してください。

L13のAPN設定手順【詳細解説】

ここからが本題です。L13に楽天モバイルSIMを挿入し、APN設定を行う手順を詳しく解説します。

Step 1:SIMカードの挿入

  1. L13の電源がオフであることを確認
  2. 本体底面のSIMカードスロットカバーを開ける
  3. 楽天モバイルのnanoSIMカードを、金属端子面を下にして挿入
  4. カチッと音がするまで押し込む
  5. カバーを閉じる
SIM挿入時の注意
  • 電源を入れたままSIMを挿入しないでください
  • SIMの向きを間違えると認識しません
  • 無理に押し込むと破損の原因になります

Step 2:L13の電源を入れて起動

  1. 電源ケーブルをコンセントに接続
  2. L13本体の電源ボタンを長押し
  3. 前面のランプが点灯し、起動開始
  4. 約1〜2分で起動完了(Statusランプが点灯)

Step 3:L13のWi-Fiに接続

  1. スマートフォンまたはPCのWi-Fi設定を開く
  2. L13のSSID(初期値は本体底面のラベルに記載)を探す
  3. SSIDは「L13_XXXXXX」のような形式
  4. パスワード(本体底面のラベルに記載)を入力して接続

Step 4:管理画面にアクセス

  1. ブラウザを開く
  2. アドレスバーに「http://192.168.0.1」を入力してアクセス
  3. ログイン画面が表示される
  4. 初期ユーザー名:admin
  5. 初期パスワード:本体底面のラベルに記載の「Web PWパスワード」を入力
  6. 「ログイン」をクリック
管理画面にアクセスできない場合
  • Wi-Fiに正しく接続されているか確認
  • ブラウザのキャッシュをクリア
  • 別のブラウザで試す
  • 「http://」を省略せずに入力

Step 5:APN設定画面を開く

  1. 管理画面のメニューから「設定」をクリック
  2. プロファイル設定」を選択
  3. APN設定」または「新規追加」をクリック

Step 6:楽天モバイルのAPN情報を入力

以下の情報を正確に入力してください。一文字でも間違えると接続できません。

項目入力値
プロファイル名Rakuten(任意の名前でOK)
APNrakuten.jp
ユーザー名(空欄のまま)
パスワード(空欄のまま)
認証タイプCHAP
IPタイプIPv4/IPv6 または IPv4
APNタイプdefault,supl,tether
入力のポイント
  • APNは「rakuten.jp」です。「.jp」を忘れずに
  • ユーザー名とパスワードは空欄のままでOK
  • APNタイプが設定できない機種もありますが、問題ありません

Step 7:設定を保存して適用

  1. 入力内容を再度確認
  2. 保存」をクリック
  3. プロファイルリストから作成したプロファイル(Rakuten)を選択
  4. デフォルトとして設定」をクリック
  5. L13が自動的に再起動する場合があります

Step 8:接続確認

  1. 再起動完了後、L13前面の「Signal」ランプが点灯していることを確認
  2. 緑または青に点灯していれば電波を受信中
  3. スマートフォンやPCでインターネット接続をテスト
  4. ブラウザでWebサイトが表示されれば設定完了
接続成功の目安
  • Signalランプが緑または青で点灯
  • Statusランプが点灯
  • 接続機器でインターネットに接続できる

通信速度の実測値と検証結果

L13+楽天モバイルの組み合わせで、実際にどの程度の速度が出るのか検証しました。

測定環境

  • 測定場所:東京都内マンション(楽天5Gエリア内)
  • 測定時期:2026年1月
  • 測定方法:Speedtest.net、Fast.com
  • 測定回数:各時間帯5回測定の平均値

時間帯別の速度測定結果

時間帯下り速度上り速度Ping値
朝(7:00-9:00)85Mbps18Mbps35ms
昼(12:00-13:00)45Mbps12Mbps42ms
夕方(17:00-19:00)55Mbps15Mbps38ms
夜(21:00-23:00)40Mbps10Mbps48ms
深夜(2:00-4:00)120Mbps25Mbps32ms

速度の評価

下り速度(ダウンロード)

  • 平均:約50〜80Mbps
  • 最高:150Mbps以上(5G接続時)
  • 最低:20Mbps程度(混雑時)

上り速度(アップロード)

  • 平均:約10〜20Mbps
  • クラウドへのファイルアップロードや動画配信には注意

Ping値(遅延)

  • 平均:35〜50ms
  • 光回線(5〜10ms)と比べると大きい

用途別の快適度

用途快適度コメント
Webサイト閲覧全く問題なし
動画視聴(YouTube/Netflix)4K視聴も可能
ビデオ会議(Zoom/Teams)たまにカクつく場合あり
オンラインゲーム(RPG等)プレイ可能
オンラインゲーム(FPS)遅延が気になる
大容量ファイルのダウンロード時間帯による
動画配信・ライブ配信上り速度に注意
5Gエリアと4Gエリアの違い

5Gエリアでは下り100Mbps以上出ることも珍しくありませんが、4Gエリアでは20〜50Mbps程度になります。設置前に楽天モバイルのエリアマップで5G対応を確認することをおすすめします。

他のホームルーターとの比較

L13以外にも楽天モバイルで使えるホームルーターがあります。比較してみましょう。

機種L13L12L11Rakuten Turbo
発売年2023年2021年2021年2023年
5G対応
最大速度(下り)4.2Gbps2.7Gbps2.7Gbps2.1Gbps
Wi-Fi規格Wi-Fi 6Wi-Fi 6Wi-Fi 6Wi-Fi 6
同時接続数32台40台30台128台
楽天Band3
楽天n77(5G)
中古相場1〜2万円5千〜1万円3千〜8千円1〜1.5万円
おすすめ度
機種選びのポイント
  • コスパ重視:L11(安価で十分な性能)
  • バランス重視:L12(価格と性能のバランス良好)
  • 性能重視:L13(最新・最高性能)
  • 楽天純正:Rakuten Turbo(公式サポートあり、ただし割高)

トラブルシューティング

よくあるトラブルと解決方法をまとめました。

症状1:インターネットに接続できない

確認ポイント:

  1. SIMカードの挿入確認

    • 電源をオフにして、SIMを一度抜き差し
    • 金属端子の汚れをクリーニング
  2. APN設定の再確認

    • APNが「rakuten.jp」になっているか
    • スペルミスがないか
    • 余計な空白が入っていないか
  3. プロファイルの選択確認

    • 作成したRakutenプロファイルが選択されているか
    • 「適用」ボタンを押したか
  4. 楽天モバイルの開通確認

    • SIMをスマホに挿して通信できるか確認
    • my楽天モバイルアプリで回線状態を確認

症状2:速度が遅い

改善策:

  1. 設置場所の変更

    • 窓際に設置してみる
    • 高い位置に設置してみる
    • 電子レンジや他の電子機器から離す
  2. 5G/4G切り替え

    • 管理画面で4G固定にしてみる(5Gが不安定な場合)
  3. 時間帯の確認

    • 混雑時間帯(昼・夜)は速度低下が起きやすい
  4. 再起動

    • L13を再起動してみる

症状3:接続が頻繁に切れる

改善策:

  1. 電波状況の確認

    • Signalランプの色を確認(青→緑→赤の順で電波が弱い)
    • 設置場所を窓際に変更
  2. ファームウェアの更新

    • 管理画面からファームウェアが最新か確認
  3. パートナー回線への接続

    • 楽天回線が弱い場合、au回線に接続される場合がある

症状4:管理画面にログインできない

解決策:

  1. パスワードは本体底面の「Web PW」を確認
  2. ブラウザのキャッシュをクリア
  3. シークレットモードで試す
  4. 「192.168.0.1」を直接入力(検索ではなく)
初期化は最終手段

どうしても解決しない場合は、本体のリセットボタン長押しで初期化できます。ただし、すべての設定がクリアされるため、最終手段としてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 楽天モバイルSIMをL13で使うのは違法ですか?

A. 違法ではありません。 SIMフリー端末での使用は法的に問題ありません。ただし、楽天モバイルの公式サポート対象外となるため、設定やトラブルは自己責任となります。

Q2. L13はSIMロック解除が必要ですか?

A. 2021年10月以降に発売されたL13はSIMフリーです。 それ以前の機種やau/UQ版の場合はSIMロック解除が必要な場合があります。中古購入時は「SIMフリー」または「SIMロック解除済み」を確認してください。

Q3. 楽天モバイルの5Gは使えますか?

A. はい、使えます。 L13はn77(楽天5G)に対応しているため、5Gエリア内であれば5G通信が可能です。ただし、5Gエリアはまだ限定的なので、事前にエリアを確認してください。

Q4. 月間データ容量の制限はありますか?

A. 楽天回線エリアでは無制限です。 Rakuten最強プランは楽天回線エリアでデータ使い放題です。パートナー回線(au)エリアでも無制限で使用できます。

Q5. 複数のSIMを切り替えて使えますか?

A. L13はSIMスロット1つのため、同時使用はできません。 SIMを差し替えれば別のキャリアも使用できますが、毎回APN設定の変更が必要です。

Q6. 停電時は使えますか?

A. 使えません。 L13はコンセント給電のため、停電時は動作しません。UPS(無停電電源装置)を接続するか、モバイルルーターをバックアップとして用意することをおすすめします。

Q7. 引っ越し先でもそのまま使えますか?

A. はい、使えます。 楽天モバイルのエリア内であれば、コンセントに挿すだけで使用できます。ただし、引っ越し先の電波状況によって速度が変わる可能性があります。

まとめ:L13×楽天モバイルはこんな人におすすめ

Speed Wi-Fi HOME 5G L13と楽天モバイルの組み合わせは、以下のような方に最適です。

おすすめの人

  • 月額料金を抑えたい(月3,278円で無制限)
  • 工事なしですぐにWi-Fi環境が欲しい
  • 引っ越しが多い・転勤族
  • 一人暮らしや少人数での使用
  • 動画視聴やWebサイト閲覧がメインの使用

おすすめしない人

  • オンラインゲーム(FPS等)を本格的にプレイしたい
  • 常に安定した高速回線が必要(仕事でWeb会議が多い等)
  • 大人数・大量デバイスで同時使用する
  • 4K動画のアップロードなど上り速度が重要な作業をする
最後に

L13×楽天モバイルは、コストパフォーマンスに優れた自宅Wi-Fi環境を構築できる選択肢です。光回線ほどの安定性はありませんが、多くの方の日常利用には十分な性能を発揮します。

設定に不安がある方も、この記事の手順通りに進めれば問題なく設定できるはずです。快適なインターネットライフをお楽しみください!